底引きタイプのスライドレール取り付け
スライドレールには引き出しの両サイドに取り付ける横付けタイプと今回使用した底引きタイプがあります。
通常の箱型の引き出しの場合は横付けタイプを使用することが多いです。
今回の様に板状の引き出しの場合、さらに重量物を乗せる場合は底引きタイプを選択します。
LAMP スライドレール 3508
LAMPの底引きスライドレール 3508です。
3508-12 全長324mm レール移動距離224mm
2段引きタイプです。レールの長さだけ引き出せる完全スライドタイプではありません。
取り付け方法
この形状の引き出しに使用しました。
製作しているのは店舗のカウンターで、ここにレジ袋のストックをたくさん収納するらしいです。
レジ袋といえど大量にあるとかなり重くなるそうなので、底引きレールを選択しました。
レールが隠れて見えないのも良い所ですね。
レールを引き抜く
取り付ける前に、レールを引き抜きます。このタイプはボタンなどで止まっているわけではないので力技で引き抜きます。勢いを付けて「カン、カン」と何度か引けば抜けます。
左がインナーレール、引き出しの底側に付けます。
右がアウターレール、家具本体に付けます。
アウターレールを家具本体に取り付け
この開口部にアウターレールを取り付けます。
レールセンターが端から100mmになるように取り付けました。
家具の底板のレールの位置にはビスが効くように下地を入れてあります。
このような治具に当てて取り付けます。
使用したビスは3.5×16トラスタッピングです。
開口が狭いのでこちらのアングルビットを使用しました。
狭くてどうしようもない場合は家具を組み立てる前にレールを仕込む場合もありますが、今回はアングルビットで余裕でした。
インナーレール取り付け
アウターレールを家具本体に取り付けたら、インナーレールを差し込みます。この時、奥まで差し込まなくても良いです。
アウター側のベアリングのついたプレートを手前までスライドさせておいて、インナーを差し込み「コツン」と止まる位置までで良いです。
インナーレールが飛び出た状態で引き出しを乗せます。引き出しの“アゴ”の部分がレールに当たったら裏側からビスで固定します。
この時、引き出しと家具本体との左右クリアランスの平行をキープするためにベニヤなどを挟んでおきます。今回はすき間が3mmずつですので3mm厚のベニヤを挟んで取り付ました。
裏から見上げた所です。
引き出しと本体との間に3mmベニヤを挟んで平行を維持しつついちばん前のビス穴を留めます。
片側のレールの前を留めたらそのままスーっとレールを引き出して・・・
2つ目の穴を留めます。
この時引き出しの後ろと本体のクリアランスが3mmを維持しているか、しっかり確認してから留めます。
片側のレールをしっかり本体と平行にしておけばもう一方のレールはそこまで細かく考えずにビス止めできます。もう一方のレールも1番前、2番目までビスを留めます。
前2か所、合計4か所のビスが留まったらもう横にズレることはないので一旦引き出しを抜きます。
残りのビス穴を固定します。
後ろの方はたくさん穴が開いていますが2か所くらいで良いと思います。
差し込んで動きをチェック
ビスが留まったらもう一度家具に納めます。
「コツン」と止まった後は奥まで強引に押しこみます。レールを引き抜いた時と同じように勢いをつけて「カン、カン」とやっても良いです。
左右のクリアランスを確認して、何度か出し入れして動きが渋くないかチェックしたら完成です。
※私の取り付け方法では、レールの後ろに付ける「取り付けブラケット」という部品は使用しません。レール自体をビスでしっかり固定しているので必要ないと判断しています。
おわり。
使用したレールはこちら(注:1本ずつの販売です)
使用したビスはこちら
使用したアングルビットはこちら