事務所で使用しているデスクトップパソコンで仮想通貨のマイニングを試してみました。
8年くらい前に購入した仕事用のPCです。当時よく知らずにツクモのeX.computer 「G-GEAR GA7J-C51E/CP1」というゲーミングPCを購入してしまい、そのまま仕事用として使い続けています。
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というスペックです。
マイニングをしてみようと思ったきっかけは、ほぼ無駄になっているグラフィックボードのGTX 1660 superが中古市場で高騰していることを知ったからです。
仮想通貨の高騰によりマイニング需要が高まり、2020年の10月くらいに新品で28,000円で購入したものが今では中古でも50,000円近くで取引されています。
ヤフオクで売って利益を得ようと考えていたのですが、そのまえにマイニングというものを経験してみるのも面白いと思いチャレンジしてみました。
ゲーミングPCで仮想通貨マイニング
仮想通貨のマイニングには大掛かりなマイニング用のリグと大きな電力が必要で、個人のPC程度では話にならないと思っていました。
しかし、今回興味を持って調べてみると、
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ということがわかりました。
マイニングを始める手順
マイニングを始めるためにやったことは、
・マイニングソフトをダウンロードする |
はっきり言ってこれだけでした。
「NiceHash Miner」というマイニングソフトをインストールして起動させればマイニングが始まります。
NiceHash Miner以外にもたくさんのマイニングソフトがありますが、NiceHashが一番情報が多くてわかりやすかったのでこれにしました。
NiceHash Miner導入方法
NiceHash Minerは実際にマイニングをしているわけではなく、マイニングに必要なマシンパワーを供給する報酬としてNiceHashからビットコインが貰えるという仕組みです。下請け労働者がNiceHashに集まってみんなでコインを掘るようなイメージかな?この仕組みを「マイニングプール」と呼ぶそうです。
インストール手順
NiceHash.com https://www.nicehash.com/
のページ右上「GET STARTED」ボタンからアカウントを作成します。
メールアドレスとパスワードを入力すれば確認メールが届くので、送られてきたコードを入力すればログインできます。
ダウンロードセンター https://www.nicehash.com/download-center
からマイニングソフト「NiceHash Miner」をダウンロードしてインストールします。
インストールして起動し、登録したアカウントでログインするとこんな感じのコントロールパネルが開きます。
真ん中のボタンを押すとこのようなコマンドプロンプトが開いてマイニングが始まります。
ダウンロード時に困ったこと
ダウンロード時にマカフィーがNiceHash Minerをトロイ判定してしまい上手くいきませんでした。
一時的にリアルタイムスキャンを解除してからダウンロード、インストールして回避することができました。
リアルタイムスキャンを再び有効にするとNiceHash Miner動作中にファイルを駆除してしまうので、リアルタイムスキャンを再開したらすぐに除外ファイルにAppDataのNiceHash Minerフォルダ内の
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を追加することで今のところうまく動いてくれています。
Windows Defenderを有効にしている場合もウイルス判定されてしまうようなので、同じように除外ファイルに追加する必要があります。
※ NiceHash Minerの使用は自己責任でお願いいたします。 |
設定
NiceHash Minerをインストールしたら、コントロールパネル右上の歯車で設定を変更できます。
「Currency」のところを「JPY」にしておくと、マイニング報酬が日本円での表示になってわかりやすいです。
「Location」と「Language」は日本が選択できなかったので「USA」「English」を選択しておきました。
右下の「View Stats Online」ボタンを押すとダッシュボードをwebブラウザの大きな画面で開くことができます。
NiceHashのスマホアプリからもダッシュボードにアクセスできます。
AfterBurnerでGPUの調整
AfterBurnerなどのオーバークロックツールで最適化することで、少ない電力で効率よくマイニングを進めることができるようです。
私の現在の「GTX 1660 super」設定は
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消費電力70W 30MH/s程度で運用しています。
↓こちらに各GPUのオーバークロック推奨値が記載されています。
マイニングで獲得したBTCの換金方法
マイニングを続けていくとNiceHashのウォレットに報酬のBTCが貯まっていきます。引き出しの最小単位「0.001BTC」を超えたら日本国内の仮想通貨取引所に開設した自分の口座にビットコインを送金してBTC→JPYに換金することができます。NiceHashから他の口座に送金する際には0.1%程度の手数料が発生するようです。
国内の仮想通貨取引所
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あたりのメジャーな取引所に口座を開設して送金すればよさそうです。
私はbitFlyerの口座を持っているので「0.001BTC」以上コインが貯まったら送金してみる予定です。
マイニングをやってみた感想
興味はあったものの敷居が高そうで敬遠していましたが、やってみると意外と簡単に始めることができました。
ところで儲かるの?
一番大事なところですね。
現在、消費電力が70Wくらい、ハッシュレート30MH/s程度で4日ほど稼働させています。
ウォレットには1287円分のBTCが入っているので、1日あたり300円くらいの報酬がもらえました。(2021年5月4日現在)
消費電力 70W×24時間=1680W
電気代は1kWhあたり29円として、1.68kWh×29=48.72円
一日あたり約250円の利益が出ていることになりますね。(実際にはPCの電源入れっぱなしなのでGPU以外の電力も使うため、もう少し電気代がかかっていると思いますが・・・)1か月で7500円お小遣いが増えると考えると悪くない金額ですね。
大きく稼ごうと思えばRTX 3090あたりの最上級のGPUを数枚並べた大掛かりなマイニングリグを作る必要があると思いますが、1660 super1枚のゲーミングPCでもそれなりにお小遣いを稼げることがわかりました。
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など心配な事もありますが、数ヶ月程度続けてみてどうなるのか楽しみです。
仮想通貨の大幅な値崩れが起こらないことを祈りながら、経過を報告したいと思っています。
おわり。