GTX1660が手に入ったのでNiceHash Minerでどれくらいのハッシュレートが出るのか試してみました。
これまでのグラボと同じようにAfterburnerで設定しようとしましたが上手くいきませんでした。
GTX1660をAfterburnerで設定できなかった話
8月初旬のイーサリアムのハードフォーク以降、NiceHash Minerでの掘れ高自体は少し下がったように感じます。しかしビットコインの高騰によって1日あたりのマイニング報酬は今までとほとんど変わらずに推移しています。
ハードフォーク直前の投げ売りで一旦下がったフリマサイトのグラボ価格も再び高騰してしまいました。「3070もう一枚ほしいなぁ・・・」と思っていても手が出せません。
そんな中、GTX1660の無印がお手頃な値段で入手できたので早速マイニングを試してみました。
GTX1660をAfterburnerで設定
手に入れたのは「ASUS PH-GTX1660-06G」というシングルファンのモデルです。
「1660super」や「1660ti」には及びませんが、そこそこのマイニング効率が見込めるようなので期待できます。
「1660super」や「1660ti」のメモリはGDDR6を使用していますが、この「1660無印」はGDDR5 です。それ以外のスペックはほとんど同じですが、メモリの処理速度の違いがどれくらいマイニングに影響が出るのでしょうか?
NiceHash Minerを起動してAfterburnerで見てみました。何もいじってない素の状態です。
ハッシュレートは21MH/sで消費電力が76Wです。マイニング効率を示す「efficiency」は279KH/Jでした。
AfterBurnerで最適値探し
上手く設定すればハッシュレート25MH/s、「efficiency」400KH/Jくらいは出るようなので設定していきます。まずは効率が悪すぎるので「Power Limit」を最小値まで下げてしまいます。
「Power Limit」58%まで下げましたが変化無いようです。
変わらずに78Wで頑張っています。
Afterburnerの設定の「電圧制御のロック解除」にはちゃんとチェックが入っていますが、パワーを絞ることができません。Afterburnerを再起動したりグラボのドライバを入れ直したりしてみましたが変化なしでした。
ここで気が付いたのですが、「1660無印」のTDPは120Wです。全開120Wですので、ある程度はリミットが効いて稼働していることになります。もっとパワーを絞りたいのですがAfterburnerではこれが下限値のようです。
結局、Afterburnerで「Power Limit」を制御できなかったので「1660無印」をマイニング最適化することができませんでした。
NiceHash QuickMinerで掘ってみる
そこで、自動で最適値を設定してくれる「NiceHash QuickMiner」を試してみることにしました。
NiceHashのサイトからダウンロードして起動・・・
設定は手始めに「LITE」を選択しました。パワーが49Wで制御されています。「efficiency」は470KH/Jでなかなか効率よいですね。
Afterburnerで絞りきれなかったパワーが「NiceHash QuickMiner」では制御できているようです。
設定「high」ではハッシュレートは25MH/sで消費電力が50W、「efficiency」は509KH/Jと、かなりの好成績を出してくれました。
ASUS「PH-GTX1660-06G」
NiceHash QuickMiner 「high」
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NiceHash QuickMinerは優秀
今まで「Nicehash Miner」を使ってAfterburnerで制御していましたが、「NiceHash QuickMiner」の方が簡単で効率よくマイニングができることがわかりました。
「RTX3070」で62MH/s、540KH/Jの高効率で稼働してくれます。
ちなみに「1660無印」をQuickMinerのOCTuneで手動設定しようと試みましたが、やはりパワーを絞ることができませんでした。「%」で絞るAfterburnerと違って目標ワット数を入力するのですが、設定しても言うことを聞いてくれません。素直にオートで最適化した方が良さそうです。
まとめ:Afterburnerで設定できない場合はNiceHash QuickMinerを使うべし
てか、初めからQuickMinerを使えば良かったかな・・・
おわり。
マイニングおすすめアイテム
玄人志向 80Plus GOLD 1000W KRPW-GR1000W/90+
価格が安く、PCIeの8pin補助電源ケーブルが6本出ているので貧乏マイナーにはありがたい存在です。
電源連動ケーブル
2台の電源を同時に起動させるケーブルです。
PCIE3.0 ライザーケーブル
PCIe×16のスロットをそのまま延長できるケーブルです。ライザーカードのように電源の心配をしなくてよいので便利です。
Ver.009Sライザーカード
PCIe×1のスロットに接続できるのでグラボを複数使用するためには必須です。カード一枚につき電源が75W必要になります。
SATA×2→6ピン電源ケーブル
ライザーカード付属のSATA×1→6ピン変換ケーブルでは容量が不足して発熱・発火することがあるそうです。2本のSATA電源から給電することで容量不足を解消します。
フレーム
電源スイッチ
マザボむき出しで使用する際のスイッチです。上のフレームを買ったらおまけで付属してきましたが、無い場合は別途購入する必要があります。
簡易電力計