前回はRTX3070をAfterBurnerで調整して、かなり効率の良いところまで設定を詰めることができました。
今回はRTX3060Tiを入手したので同じようにAfterBurnerで設定してみたいと思います。
RTX3060TiをAfterBurnerで設定
仮想通貨の暴落からグラボの投げ売りが始まり、一時期よりは値段が下がってきました。
RTX3070と同じくらいのマイニング効率を誇ると言われるRTX3060Tiの中古をゲットできたので、さっそくNicehash Minerでマイニングしてみました。
RTX3060Tiノーマル値
購入したのは「Gainward GeForce RTX 3060 Ti Ghost 」というモデルです。
消費電力を示すTDPは200Wで、補助電源のコネクターは8pinが1本だけです。
前回の「ZOTAC GAMING Geforce RTX3070 Twin Edge OC」はTDPが220W、補助電源コネクターは8pin×2本必要でした。
3070よりも消費電力が少なくて同じくらいのハッシュレートが出せるのならば、かなり効率が良さそうで期待できます。
それでは、値を何もいじっていない状態で見てみましょう。
「Power Limit」を絞らず素の状態です。ハッシュレートは51MH/s出ていますが消費電力が198Wですので効率が悪いです。
AfterBurnerで最適値探し
AfterBurnerで設定値を変更していきます。参考にしたサイトはこちらです。
「Memory Clock」を+1200まで上げるとハッシュレート60 MH/s出るそうですが、さすがに寿命が心配なので+1000までで行ってみたいと思います。
「Memory Clock」を+1000
「Core Clock」はあまり影響がないようなので「-502」で固定。
「Memory Clock」を+1000キープで「Power Limit」をミニマム値の50%から少しづつ上げていって効率の良いポイントを探ります。
「Power Limit」50%では、36MH/s程度しか出ません。ここから少しずつリミットを上げていきました。
「Power Limit」62%で58MH/s、これより上げても消費電力だけが上昇していきます。
試しに「Memory Clock」を+1100まで上げてみたところ、
「Power Limit」65%で59MH/s、参考にしたサイトとほぼ同じくらいになりました。
ただし、発熱量が増えるのとオーバークロックしすぎ感がありますので「Memory Clock」は+1000までにしておきたいと思います。
Gainward 「GeForce RTX 3060 Ti Ghost 」
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このあたりが一番効率よく稼働しているように感じました。
マイニング効率を示す値は「462KH/J」でした。RTX3070の500KH/J超えにくらべると少し物足りないですが、十分に優秀な数字と言えるでしょう。簡易電力計によるマイニング中のシステム全体の消費電力は「184W」でした。
まとめ:RTX3060TiはRTX3070の次にマイニングに適したGPUです
今回はRTX3060Tiを使ってマイニングを試しました。RTX3070よりもパワーがない分、同じハッシュレートを稼ぐためにはメモリのOCと電力を必要とするのかな?と感じました。
オークションやフリマサイトではどちらも同じくらいの値段で取引されているので、これから新しく買うならやはり3070の方が良さそうです。
3060Tiの利点は補助電源が8pin×1本で済むことくらいでしょうか。(※メーカーによる違いや個体差もあると思います。)
おわり。
マイニングおすすめアイテム
玄人志向 80Plus GOLD 1000W KRPW-GR1000W/90+
価格が安く、PCIeの8pin補助電源ケーブルが6本出ているので貧乏マイナーにはありがたい存在です。
電源連動ケーブル
2台の電源を同時に起動させるケーブルです。
PCIE3.0 ライザーケーブル
PCIe×16のスロットをそのまま延長できるケーブルです。ライザーカードのように電源の心配をしなくてよいので便利です。
Ver.009Sライザーカード
PCIe×1のスロットに接続できるのでグラボを複数使用するためには必須です。カード一枚につき電源が75W必要になります。
SATA×2→6ピン電源ケーブル
ライザーカード付属のSATA×1→6ピン変換ケーブルでは容量が不足して発熱・発火することがあるそうです。2本のSATA電源から給電することで容量不足を解消します。
フレーム
電源スイッチ
マザボむき出しで使用する際のスイッチです。上のフレームを買ったらおまけで付属してきましたが、無い場合は別途購入する必要があります。
簡易電力計