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古いロッキングチェアの修理

母が実家で使っているロッキングチェアの座面が割れてしまったので修理しました。

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古いロッキングチェアの修理

私が物心ついた時には実家にあったロッキングチェア。読書好きな母がいつも座って本を読んでいた姿を思い出します。(まだ生きてます。)

子供の頃は飛び乗ったりグイングイン揺らしたりして遊んでいましたが、かなり頑丈な作りで壊れる気がしませんでした。年月が経つとどうしても接着剤が劣化して接合部が割れてしまうようです。

古いロッキングチェアの座面割れは定番のようですね。

少し亀裂が入ってからも応急手当てして使っていたようですが、完全に割れてしまったので私に依頼がきました。

私が生まれたころに購入したと母が言っていたので、この刻印は「昭和50年7月21日製造」で間違いないでしょう。

とりあえず分解してみる

固まったガムテープをはがすのが結構大変。

材質はブナだと思う。欠けてしまっている箇所もありますね。

当て木してコンコン叩くだけで抜けてくる箇所もありますが、しっかりくっついているところは・・・

クランプを逆組みして押し広げてやります。

「ベッセイ ユニクランプ」は優秀なヤツです。

木工用ユニクランプ比較 ベッセイUK型とトラスコPJ型
ベッセイのUK60とトラスコのPJ-60Pを比較してみました。

背もたれとひじ掛けの太い縦棒はクサビで固定してありました。結構かんたんに外れた・・・

全バラシ完了。座面以外はダメージなさそうなので良かったです。

割れた箇所の修復

割れているところはこんな感じです。1か所割れるということは他の接合部分も同じように劣化して割れそうですが、コンコン叩いたり力を加えたりしても割れないのでなんとか大丈夫そうです。

少し隙間ができるのでカンナで修整してから、ジョイントカッターでビスケットの溝を切りました。

しっかり圧着したいので、クランプをかけるための治具を作ります。

ジグソーで切り抜いて・・・

ガッチリ締めることができました。

再塗装

塗装せずにそのままの方が味があって良いと思っていましたが、座面のガムテープ跡を剥がすのに削ったりシンナーで溶かしたりしたので再塗装することにしました。

ウレタン系の硬い塗料が塗ってあったのでどうやって剥がすのか悩みましたが、サンダーで地道に削る事にしました。

短い丸棒は旋盤でシャーっとやりましたが、結構時間がかかる・・・

研磨完了。この作業が一番時間かかりました。座面裏の刻印は残しましたよ。

元の色に近いオスモカラー ウッドワックスのオーク色を塗りました。 気温が低いので中身がゼリーみたいになっていました。

1回めハケ塗り→乾燥→サンディング→2回目ハケ塗り→ウェスでふき取り→乾燥で仕上げました。

組み立て

楽しい組み立ての時間です。

背もたれとひじ掛けの接合部だけビスが使われています。

座面の継いだところがちょっと目立つなぁ・・・本職のリペア屋さんはこういうところも綺麗に治すんでしょう。

なんとか完成。たまには親孝行になったかな・・・

おわり。