自動カンナ盤の切れ味が悪くなってきたので刃を交換しました。かなり久しぶりだったのでやり方を思い出しながら交換しました。
自動カンナ盤 刃の交換
飯田工業の自動1面かんな「FORTE CX-532R」です。
コントロールパネルでセットした厚みに自動で昇降してくれるのが自慢だったのですが、センサーが故障してしまったので手動でハンドルを動かしています。
昨年から桐ポプラLVLの芯材を削る機会が増えたので、刃の切れ味がかなり悪くなってしまいました。やはり接着剤が入った合板を削るとダメですね・・・
交換作業
電源を落としたら、まずは上蓋を開けて古い刃を外します。
ヤニが付いて、いかにも切れなさそうな刃先です。
ツールボックスにレンチやセッチングゲージが入っています。ゴツイ6角レンチで押さえを固定しているボルトを緩めて刃を外します。
そのまま作業を始めると主軸がくるくる回転してしまうのでまずは主軸をロックします。主軸の延長上にあるノブを使用します。
ノブの軸には横棒が刺さっています。根元の部分は横棒がはまるための十字ミゾが切ってあります。写真は浅い方のミゾに横棒が入っています。この状態では主軸はフリーです。
ノブを持ち上げて回転させて横棒を深い方のミゾに差し替えます。これでノブの先が主軸の穴に入って主軸がロックされました。
太いレンチで「押さえ」を固定している7本のボルトを緩めていきます。
押さえと刃が外れました。このカンナ盤は3枚刃仕様なので、一旦ロックを外して主軸を回転させて再度ロックして次の刃を取り外します。
こちらは研磨済みの替え刃です。よく切れそうですね。
押さえと刃を元の位置に取り付けます。刃の取り付け位置の奥にはスプリングが入っていて刃を押しだそうとする力が働いています。
このセッチングゲージで刃先の出具合を調整します。なぜかセッティングではなくセッチングと表記されていることが多いですね。
主軸の2か所のネジ穴にゲージのボルトをねじ込んで刃を押し下げていきます。両側をいっぱいまで下げたら押さえのボルトを6角レンチで均等に固定してセット完了です。
主軸のロックを外すのを忘れずに、電源を入れて試し削り。問題なさそうなので刃の出具合や送りローラーの調整は省略しました。
取り外した古い刃は研磨屋さんに出して次回の交換まで保管します。自分で研ぐ方もいらっしゃるようですが、私は刃研ぎがへたっぴなのでプロにお任せします。
おわり。