メラミン仕上げの扉枠を製作しました。無垢材を使った扉枠の製作とは異なり、ペタペタと化粧板を貼り付けて仕上げていきます。
メラミン化粧板仕上げの扉枠製作
パネルの製作
カットしたメラミンとランバー合板です。ランバー合板の両面に速乾スプレーでメラミンを貼り付けて一枚のパネルを作ります。
両面グレーのパネルができました。
パネルソーで枠のサイズに幅をカットします。
長さもカットして部材ができました。
組み立て
メラミンは固いのでビスの頭が潜って行かない場合があります。ビスで組む前に皿取り錐で下穴をあけておきます。
組みあがりました。壁の内側に入る枠なのでビスの部分は見えなくなります。外側から10mmくらいの部分は壁からはみ出すので、メラミンで仕上がっている必要があります。
見附メラミン貼り
4面メラミンで仕上がった部材を無垢材と同じようにカットして組み立てたほうが早く簡単に完成しますが、今回はその方法では作りません。 無垢材の場合は組み上がった後のわずかなチリをカンナで修正することができますが、メラミン仕上げの場合は部材同士の微妙な幅の違いは修正できません。 手間がかかりますが、下地の状態でチリをなくしてからメラミンを後貼りしたほうがキレイに仕上がります。 |
段差をサンドペーパーで均します。
後貼りするメラミンをカットしました。
細い部分なのでスプレーは使わずハケ塗りの速乾ボンドを使用します。
この日の工房内の気温は32℃超え、湿度は13%くらい・・・
速乾ボンドがあっという間に乾いてしまうので手早く作業する必要があります。
貼り付けました。見た目はトメで組んであるように見えます。
トリマーで面取り
75度で面取りします。最近は替刃式のビットがお気に入りです。
角っこの内側はビットが当たらないので丸く残ってしまいます。
私はヤスリで仕上げます。ノミを使う職人さんも居ます。
最後はサンドペーパーで仕上げてからボンドを掃除して完成です。指でなぞってガタガタや引っ掛かりがあるのはNGです。
完成しました。なんてことない普通の枠ですが、意外と手間がかかっています。
おわり。