納品後、側板に傷がついてしまった家具が現場から戻ってきました。
ポリエステル化粧板に工具か何かをぶつけた跡があります。誰じゃー!と犯人捜しをしても仕方ないのでさっさと貼り替えます。
速乾ボンドをはがす方法
シンナーで溶かす
速乾ボンドをはがす場合に一番手っ取り早いのは接着面にシンナーを染み込ませてボンドを溶かしてしまう方法です。組み上がっていないパネルの段階で、周りにシンナーの影響がない場合はこの方法ではがします。
ヘラなどではがす
シンナーを使いたくない場合はヘラやカッターナイフなど薄い金属を接着面に差し込んで少しづつはがします。
はがし作業
今回のように家具として仕上がっている場合、なるべくシンナーは使いたくありません。はがしたくない部分にシンナーが入り込んでしまうと厄介です。
さらに今回は・・・
見付け部分が無垢材+クリア塗装で仕上がっているためにシンナーは厳禁です。
このようなヘラやバールを使って原始的な方法ではがしていきたいと思います。
薄いヘラやカッターナイフを接着面に差し込んではがしていきます。糸のような接着剤を切るイメージです。
作って間もない家具ですので比較的はがしやすいですが、時間が経っている場合は固くなって大変です。気温が高い夏のほうが冬よりもはがしやすいと思います。
このくらいまできたら「バールで持ち上げながらヘラで切る」を繰り返します。4mm厚の化粧板なので割れにくいですが、メラミンなど薄いものをはがすときは途中で割れてしまって面倒くさいです。
ここまで来たら、無垢材を傷つけないように慎重に・・・
無事にはがせました。
接着面のゴミをきれいにして新たに速乾ボンドを吹きつけます。無垢材の部分には速乾ボンドではなくタイトボンド3を塗っておきます。
今回のように無垢材に後から化粧板を突きつける場合、どうしてもわずかなすき間ができてしまいます。
タイトボンド3は乾燥後も薄茶色なのですき間が目立ちにくいです。普通の白ボンドは透明になってしまうので今回は適しません。
新しい化粧板を貼り付けました。貼り直しはあまりやりたくない作業ですが、上手くいきました。
おわり。