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トリマー用 ガイドべアリング付ストレートビットの使い方

テンプレート(型板)に沿って切削加工が可能なトリマー用ビット「ガイドベアリング付ストレートビット」について紹介します。使い方とプチチューニング方法もお教えします。

家具製作の現場では曲線加工や金物の掘り込み加工など、かなり使用頻度の高いビットです。

DIYで木工を楽しんでいらっしゃる方にも是非この便利なビットを使っていただきたいです。

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ガイドべアリング付ストレートビットとは

ストレートビットにビットの刃先と同じ直径のガイドベアリングが付いたトリマービットです。

加工対象をテンプレートと同じ形に切削する「い加工(ならい加工)」時に使用します。

テンプレートビットと呼ばれる場合もあります。

目地払いビットとの違い

同じくベアリング付きの「目地払いビット」も広い意味ではガイドべアリング付ストレートビットですが、違いはベアリングの取り付け位置です。

目地払いビットはベアリングがビットの先端についています。これに対してガイドべアリング付ストレートビットはベアリングがビットの根元についています。

倣い加工の場合、テンプレートを加工物の上にのせて形状を確認しながら作業する方が断然やりやすいです。そのためベアリングが刃物の上についているガイドべアリング付ストレートビットを選択することになります。


左:目地払いビット 右:ガイドべアリング付ストレートビット

テンプレートガイドとどう違う?


たいていのトリマーには購入時にテンプレートガイドなるものが付属してきます。

これはトリマーベースの中央に取り付けて使用する金属のプレートで、真ん中の出っ張りがベアリングの代わりにガイドの役割を果たします。

しかし、使用するビットの直径よりガイドのほうが大きくなるのでテンプレートと同じラインで加工することができません。このためテンプレート制作時にガイドとビットの差を考慮しなければならず、とても面倒です。

ガイドベアリング付ストレートビットの方が断然使いやすくて便利です。

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ガイドべアリング付ストレートビットの使い方


50Rのテンプレートを使用して棚板の角を丸く加工しました。

使用する前にちょっとチューニング


チューニングと言うと大げさですが・・・購入時はベアリングが1個しか装着されていないビットにベアリングを1個追加してダブルにする技を紹介します。

テンプレートに沿って加工する際、ある程度の強さでベアリングをテンプレートの断面に押しつける必要があります。押しつけが甘いとテンプレートのライン通りに正確な切削ができません。

しかし、今回の様にベニヤや木材で作ったテンプレートは押しつけすぎるとベアリングが食い込んで断面を変形させてしまう事があります。

ベアリングをダブルにして接触する面積を広くしてやることで、力が分散されてテンプレートの変形を防ぐ効果があります。

トリマービットのベアリングは消耗品と割り切って、安いラジコン用をこまめに交換して使用しています。大日商のガイドベアリング付ストレートビットには1060ZZ(外径10内径6厚み3)というサイズが適合します。

棚板のR加工

9mmベニヤで作った50Rのテンプレートで15mmのポリランバーの棚板の角を加工したいと思います。


テンプレート、棚板、作業台をガッチリと固定します。テンプレートが少しでも動くとそこで試合終了です。


トリマーや刃物への負担を減らすためにある程度余分なところをカットします。今回は小さいので手ノコで落としましたが、ジグソーでカットする場合もあります。どちらの場合も裏面がバリバリにならないように注意します。


トリマーにビットをセットして・・・


ベアリングがテンプレートに当たるように高さをセットします。

今回は棚板が15mmなので一回で加工できますが、加工したい板が刃の長さよりも厚い場合は、何回かに分けて少しづつ刃の位置を下げながら加工します。

切削風景はこちら↓

トリマーの鉄則である「手前から奥へ動かすこと」を無視していますが、これは逆目だった場合に棚板の断面が大きくえぐれてしまうのを防ぐためです。

刃を薄く当てながらテンプレートギリギリまで反対方向に動かして切削し、最後の一削りをテンプレートに当てて仕上げます。

注意

トリマーを奥から手前に動かすことは基本的にはNGです。刃物が食いついてトリマーが手前に「走る」危険があるので十分に注意してください。

 


テンプレート通りに棚板を加工することができました。

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まとめ

今回は、ガイドベアリング付ストレートビットとその使い方を紹介しました。

テンプレートを工夫することで、配線孔、コンセントプレート、引手、洗面ボールなど様々な穴あけ加工に使用することができます。


テンプレートいろいろ。

ガイドベアリング付ストレートビットでワンランク上の木工作品を製作してみてください。

おわり。

今回紹介したビットはこちら

チューニング用ベアリングはこちら

使っているトリマーはこちら