収納家具に可動棚を取り付けました。棚柱を使用して細かいピッチで高さを変更できるようにしました。
LAMP ステンレス鋼製棚柱 SPE型
厚み3mmの薄型の棚柱です。掘り込み無しで取り付けができる面付けタイプですが、薄いので棚板と側板とのすき間が小さくてすっきりとした納まりになります。
同じ厚み3mmのアルミ製棚柱「AP-DM型」の耐荷重が45kgなのに対して、ステンレス製のSPE型は80kgとなっています。
カラーはシルバー、ホワイト、ブラックの3色展開です。長さは1820mmで、シルバーのみ2620mmも選べます。
長さカット
収納の高さに合わせて棚柱をカットします。
ステンレス製の金物をカットするときはバンドソーを使用します。高速カッターやディスクグラインダーでカットすると高温になってしまい、ステンレスが青っぽく焼けてしまいます。
バンドソーは新ダイワSB120-2という旧型のモデルを使用しています。火花が出ないのも良いところだと思います。
このように綺麗にカットできます。
ちなみにアルミ製の棚柱の場合は横切り盤で、使い古した木工用のチップソーを装着してカットします。
取り付け
家具の側板に取り付けます。使用したビスは3.1×16さら木ネジです。
背板から棚柱センターまで50mm、棚柱センター間200mmの位置に取り付けました。
棚柱の幅が12mmなので背板から44mmのゲージと、棚柱間188mmのゲージを作って取り付けました。
1スパンにつき4本、意外と時間がかかります。
棚受け
SPE型棚柱には専用のステンレス鋼製棚受け「SPE-FB20S」がマッチします。今回はこの棚受けに棚ダボ「AP-FK20C」を組み合わせて使用しました。
「SPE-FB20S」を付けたところ。
「AP-FK20C」をかぶせたところ。
「SPE-FB20S」のみで棚板を受けても問題なさそうですが、今回はより傷がつきにくい棚ダボ仕様にしました。
ダボじゃくり
「ダボじゃくり」とはダボに載せた棚板が動かないように棚板の裏側をしゃくる(掘り込む)ことです。
こちらの自作ルーターテーブルにU字ビットを付けて加工します。
テーブルの裏側はこんな感じ。普通のハンドルーターをビスで固定してあるだけです。
ダボの直径が14mmあるので16mmのU字ビットを使用しました。
ダボの位置に加工できました。これで棚板が前後にズレることはありません。
全ての棚板にダボじゃくり加工して完成です。棚板の高さは20mmピッチで変更できるので、収納する物によって細かく調整することが可能です。
おわり。