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グレビティヒンジを使用したスイングドア BEST 1602C

制作したカウンターの横にスイングドアを取り付けました。使用した丁番はBESTの「グレビティヒンジ 1602C」です。

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グレビティヒンジを使用したスイングドア

開いたドアが自動的に元の位置に戻ってくる「スイングドア」を制作しました。今回は ドアの重さで元の位置に戻る「グレビティヒンジ」を使用しました。

バネが内蔵されたタイプの自由丁番を使用する場合もあります。

グレビティヒンジとは

ドアを開けた時にドアの重さを利用して自動的に元の位置へ戻ろうとする丁番です。

互いを斜めにカットした軸が回転することでドアを開けるときにはせり上がり、ドアを放すとドア自体の重さによって自動的に閉まります。

バネなどを使用せず、構造がシンプルなために耐久性が高いことが特徴です。


丁番の構造はこのように受け側、被せ側の両方ともに軸が斜めにカットされています。

斜め同士が重なって安定する位置がストップ位置です。被せ側を回転させるとせり上がり、手を放すとストンと元のストップ位置に戻ります。

BEST 1602C


1602シリーズは金物メーカーBESTのグレビティヒンジです。

今回使用した1602Cは一般的な枠付用のモデルです。

同じ枠付用で見た目が同形状の1602C-Cというモデルもあります。

1602C-Cはストップ位置がセンター固定なのに対し、1602Cは丁番下部のカムを回すことでストップ位置を変更することができます。

枠側ヒンジの取り付け位置を調整し、ケンドン式(上げ落とし式)でヒンジを付けたままドアを脱着することが可能です。

取り付け方法


厚み36mmの白い化粧板仕上げのパネルにグレビティヒンジを取り付けました。

パネルの上下に25Φ×55mmの穴をあけてプレートを固定します。


枠側のプレートは掘り込みなし、吊元のクリアランスを15mmにするために扉の端から20mmの位置に穴をあけました。


まっすぐな穴をあけるのは意外と難しいです。


上面はメラミンで仕上がっているのでいきなりドリルであけようとすると割れやすいです。ホールソーでメラミン部分だけカットしてからドリルで穴を掘ります。


上面のプレートが付きました。付属のビスが太くて位置を合わせにくいです。丁番ドリルで下穴をあけて位置を調整しながら固定します。

丁番ドリルでビス穴のセンターに下穴をあける
皿穴が切ってある丁番を固定する際、きっちりセンターにビスを留めないと丁番が動いてしまいます。こんなときは丁番ドリルの出番です。

プレートの部分は掘り込んでツライチにするのが正式な取り付け方法ですが、今回は簡易的に面付けしています。


下面は筒状の部分を差し込みます。穴が真っすぐでないと位置がズレてうまく取り付けできません。


枠側のヒンジをカウンターに取り付けました。


枠側の上ヒンジを扉上端から40mm上に取り付けることで、ケンドン式での取り外しが可能です。


枠側下のカムの傾斜は、通常のセンターストップの場合はこの向きになっています。


カムを回転させて傾斜の向きを変えてやると・・・


このように扉を開放位置で固定することができます。


2枚同じ扉を制作しました。反対側のヒンジは現場の壁に取り付けられ、カウンター横の通路を仕切るための両開きのスイングドアになります。

おわり。