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【マイニング】ライザーカードへの電源のつなぎ方を考える

ライザーカードへの給電方法の理想はPCI電源の6pinコネクターを使って給電することですが、グラボの枚数を増やしていくとすぐに電源ケーブルの本数が足りなくなってしまいます。

そこでPCI電源以外の電源から変換ケーブルを介して給電することになりますが、容量を考えずに接続すると大きな事故に繋がることがあるそうです。

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ライザーカードへの電源のつなぎ方を考える

ライザーカードへの給電について調べると「ライザーカード付属のSATA×1→6ピン変換ケーブルは危険」ということが多く語られています。

グラボのPCIeスロットからは最大で75Wの電力が消費されますが、SATA電源の許容電力は54Wまでなのでそれ以上の電力を流すと発熱して危険だということらしいです。

なので私は「SATA×2→6ピン電源変換ケーブル」を使用しています。

電源からのケーブルは複数のSATAコネクタに枝分かれしていますが、枝分かれしたものを2つ接続しても危険な気がするので念のために別々のSATAケーブルから1つずつ接続しています。

実際ライザーカードはどれくらいの電力を消費しているのか

マイニング中のグラボにどの端子からどれだけの電力が供給されているのか?はGPU-Zの「Sensors」のタブから確認できます。

中段少し下のあたりまでスクロールして、

Board Power Draw グラボ全体での総電力消費量を示しています。

PCIe Slot Power PCIeスロットからの給電量を示しています。ライザーカードに接続されている場合はライザーカードからの給電量です。

8-pin #1 Power グラボの8pin補助電源への給電量を示しています。補助電源コネクタが複数あるグラボの場合は#1、#2と表示されます。

マイニング中のグラボで確認

マイニング中のグラボにどの経路からどれだけの電力が供給されているのかを確認してみました。

結論から言うと、グラボごとにかなりの違いがあることがわかりました。

使用しているマイニングソフトは「NiceHash Quick Miner」でOC設定はお任せです。

「ZOTAC GAMING GeForce RTX2070super Twin Fan」

最大消費電力215Wで6pin×1、8pin×1の補助電源コネクタが付いているモデルです。

マイニング中の総消費電力は93.9Wです。最大消費電力の半分以下ですね。

内訳はPCIeスロット=ライザーカードから34.2W、6pinから36.5W、8pinから22.8Wです。各経路からおおよそ均等に電力が供給されているようです。

「GALAKURO GeForce RTX 3060Ti (GG-RTX3060Ti-E8GB/DF)」

最大消費電力200Wで8pin×1の補助電源コネクタが付いているモデルです。

マイニング中の総消費電力は110.5Wです。

内訳はPCIeスロット=ライザーカードから17.2W、8pinから93.3Wです。8pinから供給されている割合がかなり高くなっています。

この8pinにSATA電源から変換ケーブルなどを使って接続してしまうと、容量を超えて発熱→発火に繋がることがあるかもしれません。

「MSI 3060 Ti VENTUS 2X OC」

上のGARAKUROと同じ最大消費電力200Wですが、8pin×2の補助電源コネクタが付いているモデルです。

マイニング中の総消費電力は114.6Wです。

内訳はPCIeスロット=ライザーカードから7.1W、8pin#1から82.9W、8pin#2から24.6Wです。

ライザーカードから7.1Wしか供給されていません。この程度であれば、ライザーカードに付属されているSATA×1→6ピン変換ケーブルでも全然問題ないと考えられます。

「ZOTAC GAMING Geforce RTX3070 Twin Edge OC」

最大消費電力220Wで8pin×2の補助電源コネクタが付いているモデルです。

マイニング中の総消費電力は113.7Wです。

内訳はPCIeスロット=ライザーカードから12.4W、8pin#1から77.1W、8pin#2から23.9Wです。

こちらもライザーカードからはあまり電力が供給されていません。

まとめ

マイニング中の電力消費の経路別の割合は、グラボによってかなりバラつきがあることがわかりました。

私の手持ちのリグによる少ないサンプルですが、ライザーカードから供給される電力はあまり高くないことも確認できました。今回調べた4枚のグラボでは、ライザーカードに付属のSATA×1→6ピン変換ケーブルを使用しても計算上は問題なさそうに思います。

ただし、今回の数値はパワーリミットが安定しているマイニング時の数値です。何かの原因でリミットが外れてグラボがパワー全開で稼働してしまうと、ライザーカードに大きな電力負荷がかかることも考えられます。

Afterburnerなどで手動OCをしている場合はリグのメンテ後に再起動したときなどに、リミットをかけ忘れたりすることは良くあります。また、マイニングソフトが不具合を起こしリミットが外れることも考えられます。

もしもの時のリスクを考えて、ライザーカードには75W以上の容量の電源ケーブルを接続しておくことが望ましいと思います。

おわり。

マイニングおすすめアイテム

玄人志向 80Plus GOLD 1000W KRPW-GR1000W/90+

価格が安く、PCIeの8pin補助電源ケーブルが6本出ているので貧乏マイナーにはありがたい存在です。

電源連動ケーブル

2台の電源を同時に起動させるケーブルです。

PCIE3.0 ライザーケーブル

PCIe×16のスロットをそのまま延長できるケーブルです。ライザーカードのように電源の心配をしなくてよいので便利です。

Ver.009Sライザーカード

PCIe×1のスロットに接続できるのでグラボを複数使用するためには必須です。カード一枚につき電源が75W必要になります。

SATA×2→6ピン電源ケーブル

ライザーカード付属のSATA×1→6ピン変換ケーブルでは容量が不足して発熱・発火することがあるそうです。2本のSATA電源から給電することで容量不足を解消します。

フレーム

電源スイッチ

マザボむき出しで使用する際のスイッチです。上のフレームを買ったらおまけで付属してきましたが、無い場合は別途購入する必要があります。

簡易電力計