本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

カンナ刃 ノミ刃研ぎガイド を使ってカンナ刃の修正

私は家具職人という肩書きで一応木工のプロなのですが、カンナやノミの刃を研ぐのがヘタクソです。

何度か研いでいるうちに刃の角度が変わってしまい、「しのぎ面」の部分が丸っこくなってしまいます。一定の角度と力をキープできていないのが原因だと思います。

そんな丸くなってしまった刃の修正には「カンナ刃 ノミ刃研ぎガイド」を使っています。これを使えば私のようなヘタクソでも真っすぐに刃を研ぐことができる、ドラえもんのお助け道具のような存在です。

スポンサーリンク

カンナ刃 ノミ刃研ぎガイドとは

カンナやノミの刃を一定の角度で研ぐための補助器具です。

刃を挟み込んで固定する本体にローラーが付いています。ローラーを転がして一定の角度をキープしたまま砥石の上を動かすことができるので、正確な刃研ぎをすることができます。


カンナ刃の場合


ノミの場合

スポンサーリンク

使い方

まず刃を挟んでネジを軽く締めます。

平らな面に当てた時にしのぎ面とローラーが一直線になる位置まで刃をスライドさせてからネジをしっかりと締めます。


結構しっかりと締めこまないと研いでいる最中に刃が動いてしまうので、私はノブをプライヤーで回してガチっと締めます。

カンナ刃の注意点

ガイド本体は左右平行ですが、カンナ刃は先に行くほど細くなっています。締めこむときに本体に対して刃が斜めになってしまわないように注意します。

大げさに言うと、平行なガイドで台形の刃を挟んでいます。刃の側面を挟み込むのは面ではなくて点で挟んでいる状態です。

研ぐときはしっかりと本体と刃の両方をもって力強く握っていないと刃が本体から浮いてしまいます。

スポンサーリンク

実践

何回かフリーハンドで研いでいるうちに丸くなってしまったカンナ刃をガイドを使って修正したいと思います。


しのぎ面が丸くなってしまっています。ここが丸くなっていると本来の切れ味が出せません。

荒研ぎ


まずはダイヤモンド砥石で荒研ぎします。ダイヤモンド砥石は刃の修整や砥石の面出しに使えるので重宝します。

刃先にかけて丸くなっている場合や刃の角度を修正したい場合はここでしっかり真っすぐになるように研ぎます。

刃研ぎガイドと刃の両方をしっかり持って、砥石に押し付けた時に刃がガイドから浮いてしまわないようにします。刃とローラーをしっかりと押し付けて研いでいきます。

刃返りが出てもガイドは外さずにそのまま裏を研ぐことができます。


荒砥ぎが終わりました。ビシっと真っすぐに修正できました。

中研ぎ


刃の黒幕2000番を使用しています。以前は中研ぎには定番のキング1000番を使っていましたが、黒幕2000番の方が断然早く研げます。


中研ぎが終わったところです。

仕上げ研ぎ


刃の黒幕8000番を使用しています。中研ぎとの間に5000番くらいを挟んだ方が効率的かもしれませんが、持っていないので2000番→8000番で仕上げています。

中研ぎの傷を消して鏡面になるまで研ぎます。無心になって研いでいると、目的が刃を付ける事よりもピカピカに磨く事に変わってしまいます。


研ぎ終わりました。鏡面になったしのぎ面に撮影しているスマホが映り込んでいます。(おわかりいただけただろうか・・・)

砥石の面出し

使い終わった砥石は面出しをしておきます。


使い終わった砥石に鉛筆でマス目を書きます。ダイヤモンド砥石が完全な平面であることを信じて砥石の表面を擦ります。


刃物を研ぎ終わった砥石はだいたい中央が凹んでいるのでこのように鉛筆の線が残ります。鉛筆の線が完全に無くなったら砥石の平面が出たことになります。

スポンサーリンク

最後に

私は仕事の合間に切れ味が悪くなったときはささっとフリーハンドで研ぎますが、時間ができた時には今回の様にじっくりと刃研ぎガイドを使って修正するようにしています。

このような補助器具に頼らずに研げるようになればそれが一番良い事なのですが、なかなか難しいのが現実です。

私のように研ぐのがヘタクソで悩んでいる方、カンナ本来の切れ味を取り戻したい方にはぜひ使っていただきたい補助器具です。

おわり。