自宅ダイニングで使っている椅子の接合部が抜けてきたので修理しました。
ダイニングチェア修理
柔らかい曲線のパーツで構成された優雅なフォルムに惚れて購入したハンス・J・ウェグナーデザインのCH33です。
私の収入ではカール・ハンセン&サンの本物はとてもじゃないけど手が届かないので、リプロダクト品を購入して満足しております。
基本的なデザインは割と忠実に再現されているように思いますが、細かい部分や背もたれのアッシュの木目使いなどは「値段相応」の残念な仕上がりとなっております。
6歳の長女が座っている椅子です。ダイニングチェアとして4脚購入しましたが、この1脚だけ接合部分のホゾが抜けかかっています。彼女はテーブルに手をついて背もたれをギコギコと押す動作をよくするので、力がかかる部分が抜けてきているようです。
完全に壊れてしまう前に修理しておきたいと思います。
修理作業
まずは作業に邪魔になる座面を外してしまいます。
座面裏の4本のビスを外して簡単に取り外すことができました。
背もたれ部分の脚2本を完全に分離してしまった方が良いと思いましたが、抜けていない方のホゾはかなりしっかりと接着されています。当て木して思いっきり玄能で叩いても全く抜けてくる気配がありません。
反対に、抜けかけている方のホゾはコンコンと叩くだけでどんどん抜けてきます。
これはおそらく「ボンド入ってないヤツ」ですね。職人さんのうっかりミスでしょうか?
逆に考えるとボンドなしの接合だけで結構しっかりしていたので、ホゾの加工精度はかなり高いと言えるのではないでしょうか?
リプロダクトおそるべし・・・
完全に抜いてボンドをしっかりと入れたかったのですが、反対側が抜けないので無理せずにできるだけ抜いた状態でボンドを入れておきました。
クランプで締めるのにこのようなあて木を作りました。クランプをかける部分が傾斜していて滑ってしまうので、脚の角度に合わせて内部を傾斜させてあります。
ガチっと締めることができました。
はみ出たボンドを水拭きして放置します。2時間ほどでクランプを外しても動かなくなりますが、念のため一晩放置して・・・
しっかり接着できました。
座面を元に戻して修理完了です。長女にはギコギコ禁止令を出しておきました。
おわり。