家具 アジャスター取り付け
完成した家具の底面に高さ調整のためのアジャスターを取り付けました。
アジャスターの役割
家具を設置する際に、床面が必ずしもフラットであるとは限りません。一見水平に見える床面でも、家具を置いてみるとガタガタと揺れて納まりが悪い事がよくあります。壁のほうに向かって床がだんだん高くなっている現場なんて当たり前のように存在します。
そのガタガタや高さの違いを解消するために、ネジ式で高さを調整できるアジャスターを家具の底面に取り付けておきます。
アジャスターの種類
一般的に家具に使用するアジャスターはプラスチック製の足にボルトが生えている物を使用します。底面にゴムやフェルトが貼ってあるものもあります。金属足のものもありますが、室内で使うことが多い家具の現場ではあまり使用しません。
ボルトの角度が自在に動く首振りタイプもあり、床が大きく傾斜している場合に使用します。
これら足にボルトが生えた「アジャスター本体」と、金属プレートにネジ穴が付いている「座金(受座)」を組み合わせて家具に取り付けて使用します。
プラパート ノーマル アジャスター
「プラパート」は株式会社 石黒製作所が展開する金物ブランドです。(プラスチック製のアジャスターの事を総じてプラパートと呼ぶ場合もあります。ウォークマン的な・・・?)
今回は「セレクトアジャスター」シリーズの中から「ノーマルアジャスター」を選択しました。
このセレクトアジャスターシリーズは同形状・同寸法で「ノーマル」「パワフル」「ハイグリップ」の3種類があり、用途に合わせて選択できます。寸法が同じなので設置後に仕様を変更する場合にそのまま取り換えることができます。
底面にプラスドライバーで回せる溝が掘ってあるので取り付けや調整時に楽チンです。
取り付け
ノーマルアジャスター「A401-25N」と座金(受座)「N204-25」の組み合わせで取り付けました。
座金を選定する場合は、アジャスターのボルトに対応したものを選ぶ必要があります。今回の場合はM8×1.25です。
取り付けのスタイルとして、ボルトを締めこんだ状態ではアジャスターが見えない「隠し」とアジャスターが見えている「露出」の2種類があります。
製作中の家具は底面に100mmの高さの巾木が付いて空洞があるので「隠し」で取り付けます。
適当な芯材にボルトが通る穴を開けて座金を付けるだけなのですが、座金がこんな形なので・・・
ボルトの径よりも結構大きい穴を開けないとこんな感じになってしまいます。
釘やミニビスで固定します。
座金に本体を手でねじ込むのって結構めんどくさいです。このシリーズは電動ドライバーで回せるのでとてもスピーディに作業できます。
巾木の内部にビスとボンドで取り付けました。荷重がかかる部分なのでしっかりと固定しました。
おわり。